心魂　８

「乱太郎・・・名前呼ばれただけで感じたのか。」

「／／／そんな・・・あぁ・・んぅ・・・」

利吉が乱太郎のズボンの中に手を忍ばすと乱太郎のソレはもう己を主張していた。

「これは一回イッといた方がいいね。」

利吉はそっと口に含んだ。

乱太郎は久しぶりの感触に、もう我慢できなかった。

「ハヤイね。よっぽど溜まってたんだ。」

利吉がクスクス笑いながら白濁を飲み込んだ。

「そ・・そんな･･ハァ･･ハァ・・こと言わないで。」

乱太郎が潤んだ瞳で利吉を見た。

「すまない。」

そう言って利吉は乱太郎を抱きしめた。

「利吉さん？」

「お前を忘れたりなんかして・・・不安だったんだ。お前もいつか私の元から去って行くんじゃないかと。」

「り・利吉さん。記憶が戻ってるんですか。」

「あぁ。」

「いつからですか。」

「乱太郎が私にキスしてくれた時かな。」

「・・・忘れていた時のこととか覚えてるんですか？」

「覚えてるよ。しっかりとね。」

利吉の言葉に乱太郎は逃げ腰になった。

「なんで逃げるんだ。」

利吉がしっかりと押さえ込む。

「・・・。」

「そういえば乱太郎。いろんな奴に触られてたね。」

利吉がにっこりと微笑む。

「・・・大木先生にしか・・・」

乱太郎の言葉は、利吉からの口付けによって飲み込まれた。

利吉は軽く乱太郎の口内を犯した後、ゆっくりと唇を離した。

「本当に乱太郎は自覚がないね。」

「ハァ・・・ンゥ・・そんな・・・触られてなんて・・んぁっ」

「そんなこと言うのはどの口だろうね。」

利吉は乱太郎の右胸の実を摘みそして軽く爪をたてた。

そして、今度は貪るように乱太郎に口付けた。

利吉の舌が乱太郎の中で乾きを潤すかのように乱太郎を求めた。

それに答えるように乱太郎は利吉の舌へと自分を運ぶ。

チュクチュクと二人の唾液が混じる音が淫靡に乱太郎の耳に響いた。

銀糸を引きながら離れる唇。

乱太郎が利吉の首に腕を回し、そっと囁いた。

「利吉さんだけですよ。私をこんなにも熱くさせることが出来るのは・・・。」

「（クス）乱太郎・・・もう此処も熱くなってるね。」

そう言って利吉は乱太郎の秘部に指を一本挿れた。

まだ慣らしていないはずなのに其処はどんどん利吉を飲み込んでいった。

「乱太郎。一人でした？」

「なぁ・・あぁ・・・っ・・そん・・な・・し・・てないです・・」

「そう・・・じゃよっぽど私が欲しかったんだね。」

そう言ってる間にも利吉の指の数は増えていった。

「そんな・・・あぁ其処ヤダァ・・・・。」

「乱太郎は嘘つきだな。良い時はいいって言わないと。」

「だ・・ってぇ　利吉さ･･･ん・・・もう・・・」

「もう何。」

利吉はどうしても言って欲しかった。自分を求めて欲しかった。

だって、自分がこんなにも乱太郎を求めているのだから。

利吉もかなり限界にきていた。

「ちゃんと言って欲しいな。ねぇ乱太郎。」

利吉は乱太郎の耳元で甘く囁く。

「お願い利吉さん・・・も・・ぅ我慢でき・・なぁぃ・・・。」

「だから？」

乱太郎は利吉の言葉に潤んだ瞳で対抗するが利吉は知らんぶり。

乱太郎の中で恥ずかしさよりも、この高ぶっている感情と体温をどうにかして欲しいという気持ちが勝った。

「お願いイ・・・カ・・セ・テ・・・」

「どうやって欲しい。」

乱太郎はこの言葉でもう楽にしてくれると思っていた。

しかし利吉から帰ってきた言葉は更なる要求。

乱太郎の瞳からはボロボロと雫が零れた。

利吉はその雫を舐め取り再度言った。

「ねぇどうして欲しい？」

「お・・おねが・・い・・利吉さんの・・・でイカセテ・・」

余程恥ずかしかったのか乱太郎の語尾は小さくなっていった。

「よく出来ました。ちゃんと気持ちよくしてあげるからね。」

利吉ははちきれんばかりの己を乱太郎の奥へと進ませた。

「ん・・あぁ・・ん　利吉さん・・もっと・・・ゆ・・ハァ・・ン・・っくり」

「すまん乱太郎。止められそうにない。」

「そ・・ん・・なぁぁぁ・・・」

しかし乱太郎の言葉とはウラハラに利吉の腰が早く動くにつれ、

乱太郎の腰もより良い刺激を求め利吉の腰に合わせて動き始めた。

利吉はどんどん乱太郎の奥へと突き上げた。

その度に乱太郎は喉を仰け反らせ淫らに喘いだ。

その表情がまた利吉を煽る。

「もう・・・ダメェ・・・り・・きち・・さぁん・・。」

「わ・・たしも・・だ。イッショに・・イコウ。」

そして二人は同時に絶頂を迎えた。

「ハァ・・・ハァ・・利吉さん。」

「ん？」

乱太郎が利吉の胸に顔をすり寄せ上目使いで言った。

「私はあなたを離しません。だからあなたも私を離さないでください。」

―ズクン・・・

「えっ・・・なぁ・・あっん・・・どうし・・て。」

「離さないよ乱太郎。」

まだ乱太郎の中にいた利吉がどんどん硬さを取り戻していた。

「ハァ・・・ン・・そんな・・つもり・・じゃぁ・・・ぁ。」

乱太郎が利吉にしがみつく。

「わかってるよ。でもそんな表情で言われたら　我慢なんて出来ない。」

そう言って利吉はまた腰を動かし始めた。

その行為は乱太郎が気絶するまで続けられた。

利吉は乱太郎の髪を梳きながら乱太郎の言葉を思い出していた。

「私も乱太郎を不安にさせていたんだな。」

しかし、口元は緩んでいた。

『かなり私は愛されているわけだ。もう遠慮はいらないな・・・

今までは嫌われると思って躊躇してたけど・・・もっと激しくしてもいいだろう。

考えただけでもゾクゾクするよ。もっと私を欲しがってもらわないとね。』

邪なことを思いながら利吉はそっと乱太郎の唇に自分の唇を落とした。

『そうそう乱太郎に気軽に触ってた奴らには　罰を与えないとね。』

利吉はクスクスと笑いながら（目は笑っていない）乱太郎を抱え学園へと戻った。

その後―

乱太郎はきり丸と話す時も必要以上に近づかないようになった。

（それでも普通の人よりは接近して話してる）

利吉も土井と話す時、あまり土井に触らなくなった。

そして、乱太郎の背後に利吉の気配が戻ってきて以来　

前にも増して乱太郎に気軽に触ってくる輩がいなくなったとか。

余談だが

利吉と乱太郎の愛の営みがより激しくなったそうです。

その話はまた別のお話・・・。

終了

平成14年8月7日

７