髭剃り

大木ははっきり言って髭剃りが下手だ。見るに見かねて乱太郎が申し出た。

「大木先生　私に剃らせてください。」

大木は少し考えて動いた。

「この格好でならいいぞ。」

そう言って大木は乱太郎を自分の股の間に挟み腰をぎゅっと抱きしめ乱太郎を見上げた。

その体勢は傍からみれば結構恥ずかしい体勢なのだが乱太郎は別に気にするでもなく作業を進めた。

「先生じっとしていてください。」

「はいはい。」

大木は楽しそうに返事をした。

乱太郎は大木の顎に温めた手ぬぐいを数分間乗せ石鹸を泡立てて顎につけた。

大木はそんな真剣な乱太郎を楽しそうに眺めていた。

「だ〜から先生動かないでくださいって。」

「二人っきりの時は名で呼べっていつも言ってんだろ。」

大木の言葉を無視し淡々と乱太郎は髭を剃っていった。

大木も自分が動くと自分の顎が切れるので、渋々大人しくしている。

「さぁ先生終わりましたよ。」

そう言って乱太郎が大木の顎を手ぬぐいで拭いていた時乱太郎の身体が“ビクッ”と跳ねた。

「雅之助だろ・・・乱太郎。」

大木が甘く低い声で乱太郎の耳元で囁く。

しかも大木の手は意味ありげに乱太郎の服の中に進入していた。

「ちょ・・せん・・雅之助。髭剃り終わったんだから　離して・・・。」

「ん〜そんな顔して言われても説得力に欠けるぞ乱太郎。それに・・・。」

大木が自分の腰を乱太郎に押し付けた。その瞬間乱太郎は顔を真っ赤にして信じられないといった風な顔を大木に向けた。

大木はにっこりと笑みを浮かべいけしゃあしゃあと言った。

「ワシが我慢できないんでな。」

そして真っ赤な顔の中でも一際赤い場所を自らの口で封じた。

ここから先は台詞のみとなります。

はぁ・・ん・・もう・・息できなぁ・・ぃん。

乱太郎いつも鼻で息しろって言ってんだろう。

だぁ・・てぇ・・・いやぁ・・・ん。

嫌じゃないだろ乱太郎。お前此処いぢられるの好きだろ。それに桜色で綺麗だ。

ほらもう立って固くなってるし感じてんだろ。

やだぁまさのすけぇ・・・ん・・・そこばっかり・・。

何こっちもいらって欲しい？

ち・・違う・・もうやだぁ・・・熱いよぉ・・・。

乱太郎いつも言ってんだろ。こういう時は“嫌だ”じゃなくて“もっと”って言うもんだ。

・・・もっとぉ・・・？

そう“もっと”だ。

まさのすけぇ・・・もっとぉ・・・ん。

了解♪ん〜やっぱ乱太郎もちゃんと感じてんじゃね〜か。もう先っぽが濡れてる。

え？それヤダ・・・あん・・。

違うだろ乱太郎。

やだそのままでしゃ・・・べらぁなぃんでぇ・・・あっ・・いい・・まさのすけぇ・・もっとぉ・・・。

そうそれでいい。もっとお前の鳴き声聞かせろよ。

ま・・さのす・・けぇ・・もうだめぇ離してぇん・・・出ちゃ・・・う・・ん・・。

このままいけよ。

あっ・・・ん。

ふぇ・・・それのまないでぇ・・て・・ハァ・・ハァ・・いつも言って・・・やぁん。

おめぇのは甘いぜ。此処はもっと甘いけどな。やっぱ慣らさねぇと無理か・・・。

あ・・んもう苦しいよぉ・・・。

乱太郎力抜けって　ほらもう三本指入ってる。

おめぇの中すげぇなどんどん吸い付いてきてんぞ。

ああっ・・・ん。

そんなこと・・・いわ・・なぁ・・あぁぁっ。

乱太郎は此処が良いんだよな。

あっん・・いい。もっとぉ・・・ん・・・はぁ・・ん。抜かないでぇ・・・。

ふむ・・・乱太郎何が欲しい。

な・・・なにってぇ・・そんな言えなぁ・・ぃん。

ちゃんと言わないとこのままだぞ。

・・・。

ん？

ま・・・まさ・・のすけ・・のが・・欲しいぃ・・。

よく出来ました。ご褒美だ。

台詞のみ終了

乱太郎は行為後でぐったりしているにも関わらず叫んだ。

「先生のバカ。何いきなり盛ってんですか。」

大木は気にする様子もなく乱太郎を自分に引き寄せた。

「あん。好きな奴にあんだけ密着されたら誰だって盛るだろ？」

「密着されたらって先生が・・・。」

乱太郎の言葉は大木の触れるだけの口付けによって飲み込まれた。

「・・・誤魔化さないでください。」

「ん〜？お礼だ。髭剃りのな。また剃ってくれよ。」

乱太郎は少し考えてものすごく小さな声で

「・・・いいですよ・・・。」

大木はその言葉に少し驚いたが　すぐさま“にや”っと笑った。

乱太郎は大木の胸に顔を埋めていたのでそれは見なかった。

これは大木の計画的犯行だったのかもしれない。

終了

平成14年4月6日