君にしか治せない　後半

今、一体私に何が起きてるんだろう。

伊作さんに触れられるところ全てが熱いの。

伊作さんは私に治せるって言ったけど・・・本当なのかな？

「乱太郎君、大丈夫だよ。」

私の不安を察してか伊作さんの優しい手が私の頭を撫でてくれた。

どうしていいかわからない私の顔に伊作さんの顔が近づいてきた。

「んぅ〜くすぐったい。」

私の額、瞼、目じり、頬に伊作さんの形の良い唇が落ちてきてなんだか変な気分。

「やぁ・・ん。」

いきなり耳たぶ舐められて噛まれて・・・掠れた声が出ちゃった。

「ここ感じるんだ。」

感じる？・・・伊作さんの言ってる言葉がよくわかんなくて首を傾げたら伊作さんがニッコリ笑った。

普段から見慣れてる伊作さんの笑顔なのになんだか鼓動が早くなるのはなんでだろう。

「ここにも・・・いい？」

伊作さんの人差し指が私の唇をほんの少し押した。

私、何がいいのかよくわかんなかったんだけどおもわず頷いたの。

そしたら伊作さんの顔が徐々に今まで以上に近づいてきて私がおもいっきり眼を閉じたら柔らかいものが私の唇に触れた。

なんだろうってソッと目を開いたら目の前に伊作さんの目があってまた唇に何かが触れた。

それは伊作さんの唇だと理解した後何かが入ってきて・・・それが伊作さんの舌だと気がついた時には私の舌はもう絡め捕られてた。

初めての接吻は息苦しかった。

でも伊作さんの病気を治すためならって私頑張ったんだよ。

「はぁ・・・んぅ・・」

きっと私に息をさせるためだったんだと思う。伊作さん時々唇を離して角度を変えてた。

私は伊作さんに縋りつくしかなくて無意識に伊作さんの首に腕を回してた。

伊作さんの舌が私の口の中で動き回って私の舌と絡みあって・・・どうしよう気持ちいい。

気持ち良すぎて力が抜けちゃって私が完全に伊作さんに身体をあずけてた。

永い口付けが終わって、私と伊作さんの唾液で濡れている伊作さんの離れていく唇から目が離せなかった。

その唇が今度は首筋を伝って考えられないところを舐められた。

「は・・・っん・・・なんでそんなところ・・・？」

伊作さんの口が・・・舌が私の乳首をクリクリ押して舐めてしゃぶってる。

何？この感覚・・・どうしよう。

なんだか私変だよ。股の間がウズウズしてくるこの感覚は何？

「私を治してくれるんだろう。」

伊作さんを治したいよ。でも本当に私に治せるの？

私されるがままで何もしてないのにぃ。

「乱太郎君・・・いいんだよ。そのままで私にすべてをまかせて。」

「それで・・・伊作さんの病気が治せるんですか・・・ぁん・・ぅ。」

どうしよう。

伊作さんに咥えられてる乳首と伊作さんの細くて長い指で弄られている乳首から与えられる刺激が熱い。

伊作さんの手が触れていく肌が熱くて

伊作さんの唇が触れていく肌が心地よくて

伊作さんの舌が舐めていく肌が溶けていきそうで

本当にどうしよう・・・伊作さんの病気を治す前に私が変になっちゃう。

私はいつのまにか寝着を脱がされてた。

「やぁ・・・だ。」

伊作さんの手が私の下帯を解こうとしてて私はおもわず伊作さんの胸を押した。

もう・・・本当に私どうしよう。

伊作さんの上半身は裸で私が押しても太い胸板はビクともしなくて・・・・鼓動が高鳴る。

伊作さんの上半身に見惚れている間に下帯解かれてて・・・

「私・・・変です。」

私の目から溢れ出る涙を舌で舐めとって伊作さんは私の好きな笑顔をくれた。

「変じゃない・・・可愛いよ。」

「えっ・・・そんなとこ・・・やぁ・・汚い・・です・・・」

伊作さんの手が私の・・・そのぉ・・・オシッコスルトコロを撫でたの。

でも・・・それが気持ちいいって変なのかな？

「汚くなんかないよ。それにこうすると気持ちいい・・・だろ？」

「あぁ・・ん。」

伊作さんの手が私のソレを包んで上下に動かしてた。

何？これ・・・何？・・・気持ちいいよぉ。

「こうするともっと気持ちよくなるよ。」

私のソレが生暖かいものに包まれた。

「はぁぁ・・・・んぅ・・あぁぁっ・・・」

そんな伊作さんの口が・・・舌が・・・手が・・・もうぉ・・・どうなってんのかわかんないくらい気持ちいい。

ソコに熱が集まっていくのを感じて伊作さんに口を離して欲しくて頭を押したの。

だけど、力が入らなくてまるでもっととせがんでるみたいで・・・離して欲しいのにぃ。

「いさ・・・くさぁ・・ん。離してぇ・・・・でちゃう。」

「出していいよ。」

やぁ・・ん。咥えたままで話さないでぇ。吐息がくすぐったくて本当に我慢出来ないの。

「だめェ・・・おしっこでちゃう・・・・はぁぁぁ・・・ん」

先端を舌で割られて手でおもいっきり早く上下に擦られて私漏らしちゃった。

―――――ゴクリ

伊作さんの喉を通り過ぎていくソレに私は言葉も無くボロボロ鳴いたの。

「ハァ・・・ハァ・・・だから・・・離してって・・・言ったのにぃ」

「美味しかったからいいんだよ。それに乱太郎気持ち良かっただろ？」

私は恥ずかしいのと嬉しいのとで伊作さんに抱きついたの・・・・ん？

私のお腹付近に何か硬いものが当たってる。

「・・ん。」

私がおもわずそれに手を伸ばすと伊作さんの顔が歪んだの。

どうしよう。

伊作さんのソレは先刻よりも膨らんでいてなんだかより硬くなってるみたい。

どうしたら治るのかな・・・あぁそうだ。

「私もやります。」

そう断言して私は伊作さんのソレの前まで顔を近づけた。

「本当に・・・大丈夫？」

大丈夫です。私は伊作さんの病気を治すんだから。

んに〜でもどうしていいかわかんない。

伊作さんが私にしてくれたようにすればいいんだよね・・・どうやってくれたのかあんまり覚えてないけど。

私は伊作さんの私とはまるで違う形のソレに軽く口付けた。

両手で竿の部分を包みこんで咥えようとするんだけど大きすぎて半分も口に入んない。

それに・・・伊作さんのソレ先刻よりも一段と大きくなってるみたい。

私が一生懸命舐めたり吸ったり頑張ってるといきなりファってお尻が浮いたの。

「な・・・何？・・・！！！」

とんでもないところに何か湿ったものを感じてお尻の方を見たの。

「伊作さんなんで・・・そんなところ。」

伊作さんが私の・・・私のお尻の穴を舐めてた。

「薄紅色でとても綺麗だよ。」

「そんな・・・あっん・・」

「それにここを慣らしておかないと乱太郎君が辛いから。」

「私の為？」

「そうだよ。」

伊作さんの舌がより奥へと入り込んできて私はその感触に動けなかった。

「ほら乱太郎君、口が止まってるよ。」

「あっ・・はぁ・・んぅ・・」

どうしよう舌以外にも進入してきてるぅ。

「伊作さ・・・ぁん」

「ん？今ねぇ指が二本入ってるよ。わかるかな。」

「んぁ・・・っ・・・なんか苦しいです。」

「苦しいだけ？」

穴の中で指を曲げられてお腹が中から圧迫されてるようで・・・でも変な感じ。

「あっん」

「んぅ〜ここかな。」

「やぁ・・・ハァン・・・なぁにィ・・」

よくわかんないけどその部分に触れられると身体に衝撃が走るの。

「やめ・・・ア・・・ぁん・・」

止めてって言っても伊作さんは止めてくれなくて・・・・でもどうしよう・・・段々いい気持ちになってきた。

「これも塗ろうね。」

中に入れられてた指が抜かれ・・・また入ってきた。今度は何か冷たい感触。

「冷たい。」

「これだけ濡らして慣らせばもういいかな。」

なにがいいのかわかんないうちに私は仰向けに寝かされて足を広げられて胸につくくらい上げられたの。

ロウソクの薄明かりの中で私の全てが伊作さんの前に曝け出されてて恥ずかしい。

「な・・ぁに」

「これをね・・・ここに入れるんだよ。」

私の穴に伊作さんの大きなソレをあてられてた。

「やっ・・そんなの無理です。」

「大丈夫先刻十分に慣らしただろ。」

「でも・・・」

「これをしないと私の病気は治まらないんだよ。」

大丈夫だからと伊作さんは私の目じりにそして唇に唇を落としてくれた。

「いいかい？」

伊作さんの言葉に小さく頷くと私の穴を押し広げるようにして伊作さんのソレが入ってきた。

「ほらここに掴まって。」

伊作さんに誘われるまま私は伊作さんの首に腕を回した。

指とはまるで違う圧迫感に支配されて私は耐えるしかなかった。

「ほら全部入った。わかるかい。」

「やぁぁぁ・・ん・・・うごかないでぇ・・・」

「痛い？」

違うの。痛くは無いの。只、変な感じなの。伊作さんが動くと・・・どうしていいかわかんない。

私の様子に気がついたのか伊作さんなんだか嬉しそうで

「動いてもいい？」

そんな顔でそんなこと言われたら断れなくて私はうんって頷いた。

「あっん・・・ハァ・・んぅ・・・アッアッアァ・・・・」

その声は自分が出しているとは思えないほどだった。

伊作さんの突き上げがゆっくりだったのが段々早くなっていってお腹の中でより大きくなってるみたいで

「一緒に・・・イコウ。」

その言葉を最後に私の意識は途切れた。

成行き上とうとう手を出してしまった。

私は自分のソレを乱太郎君から抜き取り、乱太郎君の身体を綺麗に拭いて服を着せた。

無理をさせたの承知だ。

私は乱太郎君の前髪をかきあげ寝顔に魅入る。

なんて可愛いんだろうね。鳴かせたらもっと可愛いだろうって想像していたそれ以上に可愛かった。

本当は乱太郎君がもう少し大きくなるまで待つ・・・つもりだったんだ。

でも目の前にあんな格好で現れられてあんな言葉を言われたら・・・待つなんて言葉は無くなってしまった。

しかも、乱太郎君のあの小さな口で私の・・・思い出しただけでもイキソウだ。

「ん〜・・・。」

「大丈夫かい？」

大丈夫なわけないのに私もたいがい白々しいな。

「私は大丈夫です。それよりも伊作さんは？」

「私も大丈夫だよ。乱太郎君が治してくれたから。」

どわぁ〜そんな艶な笑顔を見せないでくれ。嬉しいんだけど・・・耐えるのが辛い。

「良かった。もう大丈夫なんですね。」

「ねぇ乱太郎君？」

大丈夫きっと乱太郎君は断らない。

「何ですか？」

「ああいうことまたしてもいいかい？」

「ふぇ。」

その惚けた顔が一段と可愛いな。次第に紅くなっていく乱太郎君・・・今ここで襲いたいな。

「駄目？」

「駄目って・・・そんな・・」

「乱太郎君、気持ち良くなかった？」

私の言葉に乱太郎君の顔は一段と紅くなって・・・小さな声で呟いてくれた。

「・・・気持ち良かったです。」

「じゃしても良い？」

そして小さく頷いてくれた。あぁそうそうこれも言っておかないとね。

「ああいうこと私以外としてはいけないよ。」

「・・・いけないんですか？」

「そうだよ。だって私は乱太郎君が好きなんだから。」

そんな驚いたような顔しないでくれよ。

「伊作さんが私のこと好き？」

「そう好きだよ。」

私は乱太郎の唇に自分の唇を合わせた。

「こういう意味でね。」

ん？どうした乱太郎君。いきなり過ぎたかな。

やることはやったんだからちゃんと言葉にしとかないとこの子は本当に・・・鈍くて素直過ぎるから。

「好き？」

「そう好きなんだよ。」

乱太郎君の顔が紅く染まっていくのを私が黙って見ていられるわけがない。

私は乱太郎君をソッと自分の腕に閉じ込めた。

「乱太郎君も私のこと好きだろ。」

乱太郎君が私を慕ってくれているのは確実なんだ。

でも、やっぱりこういうことは本人の口から聞きたいじゃないか。

「伊作さんもああいうことは私にしかしませんか？」

私の服をギュウっと握って擦り寄ってくる乱太郎君の可愛いこと。

「当然だね。私は乱太郎君以外とああいうことをしたいと思わないよ。」

この沈黙はなんなんだろうね。

でもこの沈黙の後に微かに聞こえる声で乱太郎君は嬉しいことを言ってくれた。

「私伊作さんのこと考えると嬉しいけど胸が痛くなるんです。でも伊作さんにこうして抱きしめてもらうとその痛みも消えるの。」

その後に続く言葉が私を更に高揚させた。まぁわかっていたことなんだけど。

「・・・私も伊作さんが好きです。」

乱太郎君が照れているのが一目で見てわかる笑顔を見せてくれたから私もつられて照れ笑い。

やっぱり私の病気は乱太郎君にしか治せないんだよ。

終了

お待たせしたわりにはヘボくて申し訳ないです。

しかも、なんだかとっても伊作さんが腹黒いよ。

結局伊作さん若いから歯止めが効かなかったのです。

乱ちゃんなんか流されてるみたいだし（苦笑）

一応乱ちゃんも伊作さんのこと気になってたんですけど“好き”という自覚は無かったんですよねぇ。

でも伊作さんがした行為に嫌悪感も沸かなかったし・・・むしろ気持ちいいを連発してたくらいですから。

乱ちゃん、伊作さんに幸せにしてもらいなさい。

伊作さん、乱ちゃんを幸せにしてあげてね。

そういえばこの文って裏開設一周年記念にって書き始めたんだよな・・・（遠い目）