夢？幻？―それは現実

今日もすごく暑いです。 空から太陽の光が眩しく降りてきています。 暑くて嫌な感じなので　ちょっと気分転換に 遠くまでお散歩でもしよう。 麦わら帽子も忘れずにね。 蝉の声が更に暑さを増大させてるよ。 帽子かぶっていても　日差しが眩しい。 でも　この夏って感じが心地良い。 今ごろあの人は何をしているのだろう。 そうだ会いに行ってみよう。 そうと決めれば急がないとね。 だってあの人に会えるって考えただけで 暑さも忘れちゃうよ。 もう少しであの人の家と畑が見えてくる。 私を見て驚くかな　それとも喜んでくれるかな。 あ〜見つけた。 ん？木陰で眠ってる？ よっぽど暑かったんだね。 上服着てないから　逞しい上半身が眩しい。 なんか照れちゃうな。 え？何・・・寝言？ えっ？えっ？え〜!!! 今　私大木先生の胸の中・・・腕の中にいる／／／ どゆこと？どゆこと？ 「はい。傍にいます。」 返事してみたけど　やっぱり眠ってるよね。 先刻の言葉は幻？それとも本音？ でも今は大木先生の心音が心地良い。 大木先生の夢の中に私が居るってなんかすごい。 一気に体温が上昇する感じ。 でも　木陰は私たちが引っ付いていても 風が吹いて心地良い。 木陰にいるだけで　こんなにも温度って違うんだ。 私もなんだか眠たくなってきちゃった。 大木先生のこの腕は　はずれそうもないし ―はずそうなんて考えてないけど。 私も眠ろう。 「う〜ん・・・大木先生。」 私が目を覚ますと　大木先生も起きていた。 なんか　見惚れちゃった。 「全然暑くないです。」 暑いって答えたら　きっと大木先生 離れてしまう。 実際　暑くないけど。 「・・・会いたいって想ったんです。」 「？」 大木先生の言葉がすごく嬉しくて恥ずかしくて 顔を大木先生の胸に埋めていたら 顔を上に向かされて そしたら 大木先生 少し照れた感じで笑ってた。 蝉の鳴き声だけが辺りに響いている。 どうか 今が 夢でも幻でもなく 現実でありますように。

今日もかなり暑いな。 空から容赦なく太陽の光が照りつける。 暑いけどド根性で　なんのその。 畑仕事にでも　行くか。 上服なんぞ着ておれるか。 マジで暑すぎる。 こりゃド根性でもまかないきれんな。 少し木陰で休むとするか。 今ごろあの子は何をやっているのだろう。 会いてぇな。 なんか眠たくなってきたな。 仕事も今日の分は大体済んだし 夢であの子にでも会うか。 ―スヤスヤスヤ ニヤ〜vvv可愛いのう。 頭を撫でてやると　すごく嬉しそうな顔をする。 抱きしめてやると　抱きしめ返してくる。 そっと　頬に唇で触れると 恥ずかしそうに微笑む。 夢の中だと言える　ワシの傍から離れるな。 「乱太郎。」 離れるな。 ワシの腕の中に閉じ込めてしまいたい。 そう　こうやって・・・。 お前を感じていたい。 「ワシの傍に居ろ。」 遠くで乱太郎の声がする。 夢の中　これが幻ではなく現実ならいいのに。 なんだ　この状況は？ 夢じゃないよな。 どう見ても　乱太郎だよな。 なんで　ワシの胸の上に居るんじゃ。 しかも　ワシが乱太郎を離さんかったみたいやな。 あれは夢じゃなかったのか？ 微かに聞こえたあの声は幻？それとも現実？ ワシの胸に乱太郎が顔をすり寄せてきてる。 しかも　ワシの名を囁いて　現実だよな。 こんな嬉しい展開いいのか。 もう完全に暑さなんかどっか行っちまったぞ。 眠っている乱太郎をここぞとばかりに 見ていたら　乱太郎が起きた。 「暑くないか？」 暑くないなら　もう少し抱きかかえてても いいよな。 嫌がってないし。 「乱太郎はなんで此処に居るんだ。」 「そうか。ちょうど良かった。」 「ワシも会いたいと想とった。」 乱太郎の言葉が最高に嬉しくて ワシの胸に顔を埋めている乱太郎の顔を 上に向かせた そしたら 乱太郎 真っ赤な顔で微笑んでた。 木の上の方で蝉が鳴いている。 どうか 今が 夢でも幻でもなく 現実でありますように。

終了

森藤さんのリクエストでした。

アツイ感じですがどうでしたでしょうか。

夢か現か幻か

どうも暑いとボ〜としてまいます。

この話はそんな感じなのです（どんな感じやねん）

喜んで頂けたら嬉しく思います。