真実の日々

会いたい。

そう想うのは私の我侭？

でも、仕方ないよね。

会いたくて逢いたくてしょうがないんだもの。

あの人に会ったらまずどうしよう。

やっぱりあの広い背中にいきなり抱きつこうかな。

それとも名前を大きな声で呼ぼうかな。

ふふ、嬉しくて顔が自然と緩んじゃう。

本当に久しぶりだから、胸が高鳴る。

「乱太郎。」

あの人が私の名を口にするだけでもうどうにかなりそうなくらいなの。

「大木先生。」

あの人の名を口にするだけで鼓動が早くなるの。

あっ・・・いた。

どうしよう。

いざ会えるとなると嬉しいんだけど恥ずかしい。

私が来たこと喜んでくれるかな？素っ気無くされたら寂しいな。

どうしよう、

どうしよう、

あと少しの距離がすごく遠く感じる。

よし、決めた行こう。

あれ？いない。

ふにゃ、なんだか背中が温かい。

「先刻から、なにしよる？いい加減待ちくたびれたぞ。」

み・・見られてた！

うにょ〜かなり恥ずかしいかも。でも、背中に感じる体温が嬉しい。

私が会いたかったようにあなたも私に会いたかった？

そんな恥ずかしいこと聞けない。

聞けないけど言葉にはして欲しい。

やっぱり私って我侭だ。

身体を大木先生と向き合うように反転させてギュウって腰に腕を回して胸に顔を埋めた。

ギュウって強く抱き締めて擦り寄って身体全体で会いたかったって・・・私表現出来てるのかな？

私、あなたにすごく会いたかったんですよ。

会えない日々はすごく寂しくて、皆といるのが楽しいのは本当なのに寂しくて・・・会いたかった。

あなたに・・・大木先生に会いたかった。

こんな風に抱き締めてもらって体温わけてもらって・・・これが真実だと実感出来る。

「乱太郎、会いたかった。」

そして、あなたは私が欲しい言葉をくれる。

ふふ、なんだかくすぐったい。嬉しくて恥ずかしくて体温が急上昇しちゃうよ。

きっと今、私の顔は紅くなっているんだと思う。

今度はいつ会えるかわからないから私もちゃんと伝えないといけないよね。

私いつも大木先生に甘えてばかりで、恥ずかしくて言葉になかなか出来なくて、でも今日は言うね。

「私も会いたかったです。」

すごく小さい声だったけど・・・ちゃんと聞こえた？

聞こえてるはずだよ。だって大木先生の耳元で囁いたんだから。

私にとってこれが真実の日々なように

あなたにとってもこれが真実の日々なら嬉しいな。

やっぱり好きなら会いたいと想うから。

終了

むつさんからのリクエストでした。

ふぃ〜どうなんでしょうね。

これは積極的なのか（？）

相手は大木先生にしました。理由はなんとなくです（苦笑）

乱ちゃんが積極的ってあんまり書いてないのでドキドキでしたよ。

むつさんに喜んでいただけたら幸いです。

リクエストありがとうございました。