夏休みの出来事(団乱)
只今忍術学園は夏休み真っ最中である。
ミーン
ミーン
「ほら乱太郎しっかりしろよ!」
「ダメ…しっかり出来ない」
「そんなんじゃうちの父ちゃんと母ちゃんに挨拶なんて出来ないぞ。」
「……そんな事どうでもよくなったからちょっと涼しい所で休まない?」
「ダメダメ、うちの母ちゃんとくに乱太郎に会うのめっちゃくちゃ楽しみにして…」
「そういえばさ」
「何?」
「団蔵の母ちゃんってどんな人?」
「あんな人」
「分からないって…。」
「とかなんとか言ってる間に」
「若旦那ー!」
「清八さんだ!!」
「やあ清八、暑い中ご苦労様。」
「いえいえ、あっ乱太郎君お久しぶりです」
「いやあこちらこそ」
……………。
「ほら2人共行くよ。」
「若旦那、すいません」
何故か顔を赤らめながら清八と乱太郎は団蔵の後をについていく、あれやこれやと話をしている間に団蔵の実家である「加藤村」についた。
いきなりだが場面変わって団蔵の家。
「因みに落・乱、忍たまでは未登場ですよ」
「乱太郎誰と話してるの?」
「団蔵今更だけどさ」
「何だよ」
「緊張してきたよー」
「父ちゃんとは何度も会ってるだろ?大丈夫だよ、ただいまー」
「あら団蔵、おかえりなさい」
「母ちゃん紹介するね、この子がクラスメートの」
「はじめまして、猪名寺乱太郎です。お世話になります」
「はじめまして、団蔵の母ですいつも団蔵がお世話になって」
「いえこちらこそ」
乱太郎が想像していたよりもずっと綺麗な女性で、団蔵と母親を見比べるとなる程よく似ている。
「いつも団蔵からあなたの話を聞かされててね、一度どんな子か会ってみたいと思って急にごめんなさいね?」
「いえそんな、こちらこそ団蔵くんにはお世話になって」
団蔵の母はにっこり微笑んだ
そのまま乱太郎の手を握りしめ団蔵本人には聞こえないように耳打ちをした。
(これからも団蔵をよろしくね?)
「父ちゃん!」
「よお団蔵、今帰ってきたのか?」
「うんこれから乱太郎と馬乗りに行くから」
「おっ乱太郎久しぶりだな」
「あっお久しぶりです飛蔵さん、しばらくお世話になります」
「ゆっくりしていってくれ」
「乱太郎君、若旦那お気をつけて」
「やだな清八ったらちょっと廻って帰ってくるだけだ…ってみんなあんな隅で何してんの?」
「いやあそれが…。」
「コラ、お前たち乱太郎ばっかり見ていないで仕事をしろー!」
「「「すっすいませーん」」」
「とっ父ちゃん!」
「あのー…」
振り返ると本人が顔を真っ赤にしてそこにいた、清八がぽんっと肩を叩いた。
「よく言っておきますから」
「清八さん」
「何してんの」
「わあっ若旦那すいませんすぐ仕事に戻ります!」
「はあー」
「団蔵大丈夫?」
「なんとかね…全く」
ブツブツ言いながら団蔵と乱太郎は出かけて行った。
それを見送る飛蔵の姿。
「……モテる男は辛いねぇ」
END
MARIMOさんから相互記念に頂きました。
『団乱で乱太郎を両親に紹介して馬借の人たちに大人気 の乱太郎』
とまぁ、我侭なリクエストをしてしまった私です:苦笑
そんなリクエストに応じていただきありがとうございました。
団蔵は、乱太郎が皆に好かれているので気が気ではないでしょうね。
乱太郎は、絶対団蔵の両親とも仲良くなると思うので団蔵は両親にもヤキモチを焼くと思います。
それでは、今後とも宜しくお願い致します。